会長挨拶

高い妊娠率を追い求めた生殖医療の黎明期は過ぎ、さらには生殖医療に伴う副作用や多胎を回 避することが重要とされた時代を経て、生殖医療は今、次のステージに進もうとしています。こ の生殖医療における新たなステージでは、幹細胞技術や細胞質置換などの新技術の応用が期待される同時に、生殖医療分野における新たな医療支援システムの開発・導入による生殖医療の質の向上が期待されます。この事にいち早く気づき、そして取り組んでこられたのが日本生殖医療支援システム研究会林伸旨理事長に他なりません。林理事長が主催された第1回、そして第2回の本研究会の会場は、生殖医療の質の向上に取り組むべく思考錯誤していた多くの参加者の熱気に包まれました。私もその参加者の一人でした。この度、林理事長より第3回研究会会長にご指名頂きましたが、日々その責任の重さを痛感しております。「より良い生殖医療を提供できるシステム」を広く世の中に構築して行きたい、という林理事長の思いを、来年札幌で本会を主催されます神谷副理事長に引き継ぐことができれば嬉しく思います。最後になりますが、第3回研究会に御参加・御協力いただきました皆様、そし御協賛くださいました多くの企業・団体の皆様に厚くお礼申し上げます。

日本生殖医療支援システム研究会 第三回研究会 会長 塩谷雅英