理事長挨拶

このたびの第3回研究会開催に当たりましては、塩谷雅英 会長をはじめ英クリニックのみなさまに大変お世話になりました。厚くお礼申しあげます。交通至便の素晴らしい会場だけでなく、抄録配布、機器等の展示、研究会後の懇親会など新企画が盛りだくさんで、講演内容も、英クリニックにおける生殖医療支援システムの活用や今後の展開など、これまでになかった色々なお話があり、ランチョンやシンポジウムでは、各演者の実地臨床に即した有用で重要なお話をたくさん聞かせていただきました。
この日本生殖医療支援システム研究会は、今回、一般社団法人の手続きを完了し、今回、正式に一般社団法人化して社会的にも認知される団体となりました。安心・安全・確実な生殖医療提供のためには、医師・看護師・胚培養士・医事だけでなく様々な職種が集まって医療チームを作り、情報を共有する必要があります。このためにはプロトコール作成で診療行為の統一化をはかり、様々な電子媒体を応用したシステムで情報を共有し、職員の力量とモチベーションの結集を図る必要があります。この研究会は、医学医療自体の発展を担えるものではありませんが、患者中心医療提供を進めるために必要な知恵やアイデアを出し合い、各医療機関の「より良い生殖医療提供」に繋がっていくものと確信しています。
今回の研究会に刺激を受け、次回の研究会 神谷博文 会長も、さらに盛り上がる研究会を企画していただけるものと思います。「より良い生殖医療提供」を目標に、みなさまの生殖診療支援システム構築に対する熱意の結集をお願い致します。

日本生殖医療支援システム研究会 理事長 林 伸旨